威風堂々

『威風堂々』は、イギリスの作曲家エドワード・エルガーが作曲した管弦楽のための行進曲で、6曲あるそうです。

1901年に作られた1番の中間部の旋律は『希望と栄光の国』 (Land of Hope and Glory )と呼ばれ「イギリス愛国歌」と称されているそうです。 

 

エルガー29歳のとき新しい弟子となった8歳年上のアリスは3年後に妻となったそうですが、アリスの一家は名の知れない音楽家と結婚しようとしていることにぞっとし、彼女を勘当したそうなんです。このときからこの世を去るまでの間、彼女はエルガーの仕事のマネージャーであり社会的な秘書となって、彼の気が動揺すればなだめ、音楽には的確な批評を与えたそうです。アリスはエルガーが有力団体の注目を浴びるよう最善を尽くし、やがて栄誉を受けるようになるエルガーは、それが彼女と彼女の社会的地位にとってより大きな問題となること、そして彼女がエルガーのキャリアを後押しするために何を諦めてきたのかに気付かされたそうです。彼女の日記には「天才の面倒を見るというのは、いかなる女性にとっても生涯の仕事として十分なものです。」と書かれているんだそうですよ。

婚約の贈り物として、エルガーはヴァイオリンとピアノのための小品として良く知られる『愛の挨拶』を彼女に捧げたそうです。

 

このお話を知って、わたくし、ニュアンスは全く違うのですが、こんな歌い出しの演歌「難波恋しぐれ」を思い出していました。

(亭主)「芸のためなら女房も泣かす、それがどうした文句がるか...」

(女房)「そばに私がついてなければ、なにも出来ないこの人やから...」

 

ああ、古今東西 G

 

(エルガーさんの写真出典:IMSLP )