コロナ下でいま振り返る一団員

 コロナ下で家にいる時間が長くなった。ふと,思い立ち、古い手帖と日記帳を辿ってみた。ひとつは,一向に埒が開かない己れの演奏力への限界感や反省があったからである。

 楽器購入は2011年3月13日とある。取り敢えず入門書と共に持ち帰って練習。ややあって巷のレッスン教室を漁ってみたが,お目当ての楽器のレッスンは皆無。仕方なく改めて本格的教則本と易しい練習100曲集を買い求めて自学自習、それで初心者になった気になってしまっていた。

 楽器を始めて2年半後の,2013年秋、成田シニアアンサンブル発足。初心者も歓迎の情報に、逡巡の末、問合せの電話をする。白木さんと佐々木さんの、温かい案内のお声に、躊躇う心の背中を押して頂いた。

 9月6日の発足式には、成島先生、岡村理事長以下総勢22名、皆さんが眩しく感じられた。

 同じ楽器をなさる方はお一人、何かにつけてその方を頼りにさせて頂いた。しかし、その方も11月にはもうお見えにならなくなってしまった。

 上級者の方々の音に引かれて練習は進む。歴然とした演奏力の格差に、見かねた成島先生から、’場所と時間を決めてくれれば、特別にみてあげるよ’ のお言葉が何回もあった。まだ、周囲の環境も状況もわからず、そのままに時が経過した。

 そんな中、SさんとTさんが練習後、会場に残って仲間うちの練習をするなかに、小生を誘って下さった。楽器は違っても基本的な所は共通、この上もない有難い事であった。以後、毎回、練習終了後その場に残って、アドバイス、練習の補助など面倒を見て下さった。

 その後、練習用に別の会場を用意して下さる方が出て、ここでは、ほぼ全員が参加し、先生もご都合のつく時は、残って指導して下さるようになった。その延長で、現在の、赤坂ふれあいセンターでの、自主練習の学習環境が生まれた。

 はてさて話しが、大幅に逸れてしまった。申し上げたい事は、小生の感謝と自戒の念である。

 楽器を持って10年、内、'青空'で8年、'私は入門者、初心者です’との甘えがあったが、その資格はもはやないのでは? だが、現実には力及ばず、面目ないが入門者クラスである。そんな小生にとって、コロナの拘束は大きかった。やはり、些かでもアンサンブル出来るよう、間違いの指摘や指導アドバイスを頂ける場が欲しい。

 そんな中、各方面への問い合わせや交渉など、又、赤坂ふれあいセンターでの練習、公民館との分演練習の処置など、団長始め関連した役員の方々の工夫、ご苦労、加えて、コロナ下でもご指導下さる先生や上級者の方々に、改めて感謝の思いを述べさせて頂きます。

 

yutanpo