リズム感って難しい

青空の下に、共通の趣味を持つ友人がいた。

それは、遠い思い出が蘇ってきました。

 

昔、小学6年生の時の事でした。何の予告もなく、予想も出来ない父の驚くべき行動なのでした。何を思ってかスキーを背負って意気揚々と、思いきりの笑顔を私にむけていました。

あっ気になって父の顔を見ましたが、紛れも無く私の為に、買ってきたのだと分かりました。

今までにない明るい顔をしており、それを覆す術もないので、私は、父の進めるままにスキーをはきました。

 

真っ白な雪の上に、スキーに足を乗せてソロソロと歩き始めました。

家の前ですから、ステイックに掴まって数歩、歩いただけでしたが、いっぺんにスキーはお気に入りの虜になりました。

それからの日常は、運動らしいことなどすることのなかった私は、毎日毎日スキーの事ばかり考えて、近くの公園や山に出歩くようになりました。

いかにもスキー大好きで上手な女の子をジッと見つめて、ひたすら真似をして、曲がり方、止まり方、直滑降の時には毅然とした覚悟を決めて自信ありげに、姿勢を崩すことなく滑り、転ぶ事もなく止めた時には、やった!と思いました。あの子は、今頃何をしているのかしら?と思い出します。

その後東京に引っ越し、もう、スキーは、ないと思っていましたが、出会った皆さんのご理解により、結婚後も40歳まで、志賀高原、蔵王、八方尾根まで毎年でかけました。

 

その後、ピアノに夢中になり、乙女の祈りが弾けるようになって、いかに難しいかを熟知し、直ぐに辞め、チエロも始めていましたのでチェロを残しましたが、リズム感の無いことに気付き、今、大変苦戦しています。ビブラートは音にもなりませんし、ビブラートはいらないです、などと、負けん気な事をいっています。音楽をする気持ちがあるなら最もいけないことと反省し、初心にかえり、Uさんが作ってくださった 「日々の練習」という音階練習をしています。

今更と思いますが、人間は、生きている間、一生勉強しなければいけないと思います。子供の頃に覚えた事と、大人になってから始めることに、大きな差があるのですね!

 

青空の私たちは、本当に頑張って1年に2度の演奏会に向けて励んでおります。

お客様にも喜んで頂きたいと願って、日々熱意を持って真面目に取り組んでおります。

どうぞ、今後も長く皆様の温かい応援をしていただきますよう、よろしくお願いします。

 

Chiko