残念!

田舎育ちのせいか、昔ながらの食べ物が大好きな私。イチジク、干し芋、干し柿、柏餅・・・。季節になると店頭に並ぶのを待ち、やっと口に入ると子供の頃を思い出しながら喜びを噛みしめる私。が、いかんせん、店頭に並ぶ物は高く、そうそう食べられるものでもない。そこで、庭に柿の木を植えることにした。

 

  孫たちの記念樹として植えることを主人に提案。干し柿が作れるようにと、富有柿を植え、『桃栗3年、柿8年』というので、8年後を楽しみに待つ事に。が、嬉しい誤算。購入した苗木が育つまでに数年経っているので、我が家に植樹してから4年目の昨年、待望の花が8つも咲き、期待が膨らんだ。が、大雨や大風にやられ、1つ2つとどんどん実が落ち残る実は、4つに。その後はどうにか無事に乗り切り、4つが実った。1つは熟し過ぎて使えず、待望の干し柿が3つ。色、形もまあまあの出来。1つは母に。2つを味を噛み締めながら食べてまあまあの出来に大満足。

 

  そして、今年。柿の木も成長し、その分昨年よりは実を多くつけるだろうと期待が膨らんでいた。が、いくら探しても見つからず、やっと上部に2つの実。昨年よりは多くの実をつけるだろうと期待していただけに、がっかり。そこへ追い討ちをかけるように、大雨で1つに。そして、数週間後、実は見つからず。ようく見ると、根元にへたが、少し離れて腐りかけた実が。

 

・・・放っておけば、勝手に実がなると思っていたのに。今年は、木の成長期と諦め、来年に期待しようと気持ちを切り替えた私。

〔メイ〕