恋のフーガ

「恋のフーガ」、今回の演奏曲の中では新曲で、好きなんです。

演奏の出だしは、ダディ・タカタン、ダディ・タカタンタンタン.... てな具合で、ブログ子はタカタンを(それなりに)ウ・マ・ク・弾いてるつもり、なのに、N 先生の不満はつのるばかり、昨日午後の自主練習はこれ一筋に時間が過ぎて.....

頑張らねば

 

 

さて、この曲を世の方々は次のように感じておられますようで、まずは定番のウィキペディアで基礎知識を

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この曲はタイトルに「フーガ」とあるが、音楽学上の定義ではフーガの形式をとっていない。編曲を担当した宮川泰は当初、フーガのイメージを出すアレンジを試みたが行き詰ってしまい、吹っ切って「少し怖い感じ」にアレンジした。

 

イントロダクションの演奏にティンパニを使用したことによる切れのいい音と、これにピーナッツの伸びのあるダイナミックな歌唱が加わった結果、恋に破れた悲しい歌詞の情景をズタズタに「破壊」してしまうまでに至った。

 

作曲したすぎやまこういちもこの功績を認め、すぎやまは作曲で得た印税の一部を宮川に分けた。通常、日本で編曲のみ手がけた場合は、契約で一定の報酬額しかもらえないため、このような事例は異例である。また作詞のなかにし礼はこの年、この作品の功績で1967年の日本レコード大賞作詞賞を受賞する。

 

ザ・ピーナッツ盤には英語バージョンも存在していた。これは2004年6月にキングレコードより発売されたザ・ピーナッツ レア・コレクションなどに収録されている。

 

ザ・ピーナッツ盤は1967年の『第18回NHK紅白歌合戦』でも歌われ、その映像はNHKにモノクロ映像が保管されており、特別番組でその部分が放送されたこともあった。

 

(出典:ウィキペディア)

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で、ザ・ピーナッツのファンは次のような熱いご意見をお持ちです

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はい、はい、これは日本人なら誰でも知ってる大傑作。痛快無類な歌です。

「恋のフーガ」について述べよ、と言われたら、みんなが何か書けるでしょう。

本来は悲恋がテーマですが、悲しいの悲しいの飛んで行け~と跳んじゃってます。デビュー8年目に、このビッグ・ヒットに恵まれたのはとてもラッキーでした。それにこれは競作ではなく、100%、ザ・ピーナッツによって流行ったのです。何何賞というような業界選定のご褒美はピーナッツには与えられませんでしたが、あんな怪しげなものより、現代に至ってもカバーする歌手が絶えないということが何よりの賞賛じゃないのかな~と思います。

 

「恋のフーガ」は、ザ・ピーナッツにとてもお似合いであって、ザ・ピーナッツでまっさきに連想される曲であることは私の個人的な感覚でも大歓迎したい気分です。

こんなのつまんないよ、と思われる方が居られたら、それは縁なき衆生と諦めます。他のピーナッツの歌の何を薦めても駄目でしょう。それだけのピーナッツの歌の完成度の高さというものがこの歌にはあります。

だから、リミックスとかするのは言語道断。それこそは無価値。改悪でしかない。リバイバル・カバーは否定しませんが、ピーナッツ版をまず先に買うべきでしょう。ちなみに英語版も吹き込まれてますし、「恋のロンド」という姉妹曲もあります。

 

「フーガ」という言葉は、フーガ形式という音楽形式を比喩してつけられています。明治時代くらいの旧い訳語だと思いますが、「遁走曲」なんて面白い表現です。別にこの曲がそのような形式を踏襲しているという学術的な基盤はありません。恋人が遁走しちゃったので、追いかけて、すがりつきたい、という感覚の言葉です。でも、クラシックのエッセンスというか、雰囲気、残り香みたいなものが漂う曲です。

なかにし礼さんも、すぎやまこういちさんも、クラシックのマニアみたいですから。そういう方だからこそ、こんな洒落たタイトルをつけられたとも思います。

 

メロディーは、追いかけて、追いかけて、というところは、ロッシーニの歌劇である「セビリアの理髪師」から、インスピレーションを得たように感じられます。

宮川さんのティンパニー連打のアレンジもベートーベンの第九交響曲の第ニ楽章など彷佛としますし、なかなか高尚な洒落ッ気が込められているようにも思います。

そういえば、あの桑田佳祐さんが恋のフーガを歌われた時、映画2001年宇宙の旅でもお馴染みの「ツァラトゥストラはかく語りき」のテインパニーからこの歌へと雪崩れこんだ面白い趣向をやってました。

この編曲はとにかくアイディアが秀逸。こんなに面白いものはちょっと見当たらない。

編曲お色直しの好きな宮川先生ですが、これはかなりの自信作だったようで、他のバージョンは皆無で、また、テレビ、舞台のどんな場面でも変えませんでした。

 

でも何が最大のヒットの理由かな、と考えると、やっぱり「パヤパヤ」でしょうか?

あのスキャットは誰が考えたのでしょう。11PMでスキャットは馴染みにはなっていたでしょうけど、流行歌で使っちゃうのは斬新。ああ、そうだ、翌年でしたか、伊勢佐木町ブルースの「シャバダデュビデュドゥビドゥワ~」が流行りましたね。

まあ、それと、オクターブのハモリ(?)というのも凄え、と思いませんか!

新基軸がいっぱい。なのに、全体にスムーズで違和感がないのがとても不思議。ここにザ・ピーナッツの歌唱のしなやかさ、フレキシブルさが活きていると感じます。リズム感もいい、声の伸びもいい、溌溂としてて、変幻自在というところでしょう。下手をすると、これは凄くバカバカしく見聞きされかねない歌だと思うのです。それが、凄えな~と観客を圧倒するように仕上げてしまうのは、やはり力量でしょう。

 

もう既に歌って踊れて世界に通用するというレベルに達していたピーナッツですから、この歌にも振りというものがありました。この振りにも余裕の洒落ッ気が入っていて、井上順さんのお得意のポーズもあります。その振りが見られるプロモーション・フィルムが、ビデオ「Pナッツ」に入っていて

懐かしいパンタロン・スーツで踊っていますが、野外ロケのせいだろうと思いますが、ピーナッツのお二人はどこか照れていて、なんかギクシャクしています。(笑)

 

(出典: peanutsfan.net) 

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ちょっと長くなりましたようで

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