SE団員のための楽器知識 - その3:フルート

[3] フルート

 

管楽器の中で一番人気の高いフルートはその原型の歴史は古く、古代エジプト・メソポタミヤ、中南米の遺跡から発見されている。

 

近世に入りバッハの頃より管弦楽に多用されるようになり、モーツァルトやビゼー等の名曲がよく知られている。19世紀に入り、木管を金属管(洋銀、銀、金、プラチナ等)に替えることによりメカニズムの改良も加わり、音の輝きや遠達性を向上させるなど大きく変化してきた。但し、材質による価格差は大きく、洋銀製は10万円以下もあるが、金・プラチナ製は数百万円のものもある。SE団員は通常銀製を使用している例が多い。

 

フルートが一般に人気の高い理由は

 ①音が澄んでいて美しい

 ②練習時にあまりうるさくない

 ③価格の手ごろのものがある

 ④楽器がコンパクトである

 ⑤吹いている姿が格好いい

. . .など。

 

フルートの音域は(バイオリンの完全4度上の)中央Cから3オクターブと高音域になるが、ピッコロは更にそのオクターブ上で、管弦楽器の最高音域を受け持つ(ピアノの最高音迄)。また、アルトフルートやバスフルートもあり、ピッコロを含めてのフルート属によるアンサンブルも散見される。 !

 

(一言アドバイス)

1、SE団員にはフルートを買ったばかりの方もおられる。最初から私たちのパート譜を吹きこなすと”我流”が身につき、将来苦労するかも。できれば”大人のための音楽教室”などで正しい奏法を修得しながらSEも楽しむ方法をおすすめしたい

 

2、フルートは倍音が少ないので特に高音になると音の融合が難しくなる。日頃チューニングによく注意し、他の楽器とのハモリに注意すること。また音量も一辺倒にならず、低音域での響きのあるフォルテ、高音域での艶のあるピアノが出せるよう努めよう。

 

3、フルートはキーが沢山あるので特にバランスが狂いやすいようである。時々専門家に診て貰うようにするとよい。